先日、フィジカルアセスメントの研修に参加しました。
在宅医療に携わるようになり、外来以上に血圧や体温、そして時には聴診器をつかって患者さまの身体の中で薬がどのように効いているのかを確認する機会がふえてきました。
このように、問診・視診・触診・聴診・打診などを通して、実際に患者さまの身体に触れながら、症状の把握や異常の早期発見を行うことを【フィジカルアセスメント】といいます。
日本語では、「身体診察技法」ともいいます。「フィジカル(身体的な)」「アセスメント(情報を意図的に収集して判断する)」という言葉の意味をもっています。
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薬剤師がフィジカルアセスメント??
残念なことに、まだまだ知られていないかもしれません。
薬剤師がフィジカルアセスメント を行う、つまり視診や聴診、触診などによって患者さんの全身状態を評価することは、副作用の防止や薬物療法の効果の判定に寄与することができると言われています。
副作用の早期発見・回避は患者さまの安全を確保するだけでなく、結果的に医師や看護師の業務軽減にもつながりま す。
また、フィジカルアセスメントの知識や技術を身につけることで医師や看護師と共通の情報を持つことができ、チーム医療により積極的に貢献することが可能となります。
これは、浮腫、いわゆる浮腫みの状況の見方です。
他にも、聴診器をつかった研修も行いました!
このphysiko(フィジコ)は、人の体の状態をPCで設定できるモデル人形で、“心臓の音” “呼吸の音” “腸の動く音”などを聴診器で実際に聞くことができるんです。
喘息の時の呼吸の音や心臓病の心臓の音などを再現できるので、とても勉強になりました。
一般的には、薬剤師が聴診器を持つ姿というのは浸透していないというのが現状。
しかし、薬剤師が聴診器を持ち、フィジカルアセスメントを行う有効性がもっと広まれば、近い将来「薬剤師と聴診器」が当たり前になっていくかもしれません。
そんな将来を目指し、もっともっと勉強しなければと思う1日でした。
ファインメディカルでは、在宅医療をうけている患者さまはもちろん、薬局にお越しいただいた患者さまにも、必要にあわせ、血圧測定などのフィジカルアセスメントをはじめ、多くのご相談を承っております。
ぜひ、近くにお越しの際は、私たちの薬局へお立ち寄りください。