2014.03.05 BLOG

考える脳・感じる脳

先日、精神科ののクリニックの先生と心理士の先生とお話しする機会がありました。 その中で疾患に関係なく、あてはまるなと思った話を紹介させていただきたいと思います。 (※社会人でも学生でも当てはまることです。ここでは社会人のことで書かせていただきますが、仕事を勉強や家事などに置き換えて読んでいただけると私生活でも応用できるかなと思います。) カウンセリングで心理士の先生が行う技法で「何か一つでも自分でおかずを作り、そのお弁当を30分なにも考えず、誰とも話さずに食べる」といったような方法があるそうです。 日々の生活に追われて、仕事に一生懸命になって家に帰っても仕事のこと、職場環境のことばかり考えて眠れない日が続く。食欲もなくなり、痩せてしまう。自分のこころや体に負担がかかっているけど、それに気付かずに前を向いて脇見(趣味など)せずに頭の中は仕事のことを常に考え、いつの間にかやる気が起きずに朝起きれず仕事に行けなくなる、バーンアウトつまり「燃え尽き症候群」といわれるものです。 このようにこころと体のバランスが崩れると自力での修復が困難になります。 なぜ、こころも体も倒れてしまうかというと、「考える脳」ばかりが働いて体が動いていることで「感じる脳」が働かなくなってしまっている状態だからだそうです。その働かなくなった「感じる脳」を起こすためにお弁当を30分話さずに食べるということをしてもらうそうです。食べることに集中していると味にも敏感になり『この卵焼き、何層にもなっていて弾力があるな。』など自然と食べ物に対して「感じる」時間ができるそうです。その間は「考える脳」が一時的に休んで「感じる脳」が働いている状態だそうです。 先生の患者さんで、友人に誘われて渋々、水族館に行ったそうです。一つの水槽の前でイスに座って魚を見ていると、患者さんは自然と涙が溢れてきたそうです。そして友人も何も言わず、その水槽の前に居たそうです。患者さんは次のカウンセリングの時に「水族館で魚がゆっくりと泳いでいるのを見て泣きました。薬よりも効果があった!」と笑顔で話してくれたそうです。 心理士の先生が言われましたが、その患者さんには水族館が「感じる脳」を活性化させるものだけど人によって違って自分にあった方法があるから、水族館に行こう!じゃないからね。と念押しをされました(笑) 「考える脳」が働いているときは、自然と緊張しているものです。「考える脳」を休める方法をどれだけの人が自然と気付いて「感じる脳」を働かせているのかな?私にはどれが「感じる脳」に切り替わる方法だろう?と逆に気になってしまいましたが気にしすぎはダメですね! この話を聞いて、うちの主人は釣り糸を垂らしている時だろうと思いました。